『思考訓練化学』の成立とGHSという場

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  • この記事は、『思考訓練の場』シリーズにおける34年ぶりの新刊となる『思考訓練の場としての体系化学』の成立のいきさつについて、育文社編集部が、監修者であるGHS予備校の村田代表、および著者であるGHS理科主任・天野光信、両先生に直接お話を伺った際の記録を元に、HP公開用に文章におこしたものです。
  •  以下、次のように略記させていただきます
  •  ・監修者 大学進学教育GHS 村田代表 :村田
  •  ・著者・天野光信先生 : 天野
  •  ・育文社社長 : 山田 / 同編集部担当:育文
  • 育文: 昨年春に弊社HPに『思考訓練の場としてのー体系化学ー』の刊行予告をしました。また、今年6月に発刊した受験生ガイドブック『個性派私立校高ガイド08'[感動教育編]』の巻末には、正式に発刊広告を掲載しまして、内容的な披露と、著者の天野先生のご紹介をさせていただきました。
  •  これらを目にした方々から、今日まで弊社に内容や出版時期について結構な数の問い合わせがきております。
  •  歴史の長いシリーズですから、読者層も村田先生くらいの世代から、「ドラゴン桜」で存在を知った現役受験生まで幅広いのが特徴であり、新シリーズに関しても、さまざまな視点・関心からの質問や興味があるように感じられます。
  •  そこで本書の出版をお待ちいただいている方々にお応えすべく、本日は「出版直前企画」といたしまして『思考訓練の場としての体系化学』の誕生の経緯などを監修者GHSと著者に直接お話していただき、HP上でお知らせしようということになりました。
  •  ではさっそくですが、GHS代表である村田先生に弊社との関わりや『思考訓練の場としての英文解釈』の想い出、というあたりからお話いただきたいと思います。
  • 村田: では出版のいきさつについて,そもそもの発端にあたる部分をGHS代表の私が紹介することにしましょう.
  • 『思考訓練の場としての体系化学』(GHS監修)が育文社から出版されることになるそもそものきっかけは、多田正行先生の名著『思考訓練の場としての英文解釈』に育文社の山田社長と私がそれぞれ別の形ですが,ともに思い入れのある深いかかわりを持っていたことがひょんなことから分かったことにありました。

《『思考訓練の場としての英文解釈』への思い入れをめぐって》

  •  Murata's Logでも書きましたが,『思考訓練の場としての英文解釈』は私が受験勉強当時Z会と並ぶ通信添削のオリオン社が会員だけに販売していた参考書で,その後オリオン社が会社をたたんだのは風のうわさに知っていましたから,『思考訓練の場としての英文解釈』も幻の名著として受験の世界からは消えてしまったものと思っていたのです
  •  ところが,あるとき山田社長がGHSにいらして話をしていたとき,育文社のパンフの中に『思考訓練の場としての英文解釈』を育文社が出版している旨が書かれているのを私が発見し,驚いたのです.そのときの会話は,以下のようなものでした。
    • 村田「『思考訓練の場としての英文解釈』を育文社が出しているんですか?」
    • 山田「えっ!先生は『思考訓練の場としての英文解釈』を知っているんですか?」村田「知っているも何も,私はこれで受験勉強したんです.」
    • 山田「そうなんですか,それはまた驚きですね!」
    • 村田「どうして,育文社から出てるんですか?私の頃は,オリオン会員だけが手に入れることのできるいわば非売品だったのですが・・・.」
    • 山田「オリオン社の鈴木社長とは付き合いがあって,オリオン社をたたむときに,いろいろないきさつから,版権を譲り受けたのです.」
    • 村田「そうでしたか.しかし,奇遇ですね.ひょんなことから,育文社とお付き合いさせていただくことになり,受験関係の広告代理店であるばかりと思っていた育文社が,唯一の(当時)出版物として,私にとってすこぶる思い入れがあり,もうなくなってしまったかとさえ思っていた『思考訓練の場としての英文解釈』を出していて,こんな形でこの書と再会できるとは・・・.」
  •  私はGHSの事務室の書架に当時自分が使っていた赤茶けたこの書をおいてあるのでそれをお見せしました.山田社長は,当然のことながら,オリオン社の鈴木社長と 多田先生を直接ご存知なわけで,多田先生については,その秀才ぶり,豪傑ぶりをいろいろなエピソードを交えて話してくださり,その後,しばしオリオン社談義,『思考訓練の場としての英文解釈』談義に花が咲き,時を忘れたのでした.
  • 育文:天野先生はいかがでしょう?先生もまた、受験時代には『思考訓練の場としての英文解釈』への思い入れがある由、村田先生から伺いましたが…。
  • 天野:「私の場合は、村田代表より幾分若いので(笑)対照的でして、文字通り‘幻の名著’なんですよ。高校二年くらいでしたか、今でもハッキリ覚えていますが、ある日、同クラスのK田君がいきなり「‘思考訓練の場としての英文解釈’という本を探しているんだ、君は知らないかい?!」と言い出しました。東大の合格体験記にその書名があり、すごい本だと絶賛してあり…とにかく、自分はこの本で英語を勉強しないでは終らないぞ!!と並々ならぬ決意なわけです。そのとき『思考訓練の場としての…』のタイトルが深く刻印されたのは確かですね。しかし、それからが大変でした……。

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